アメリカンショートヘアーといえばシルバーのキレイな毛並みを思い出しますよね。大きな特徴は短い毛に渦巻き模様の柄、そしてアーモンドアイが印象的です。

アメリカンショートヘアーと聞いて思い出すのはシルバーの被毛に黒い模様ですよね。でも実はアメリカンショートヘアーには約７０種類の柄があることをご存知でしたか？猫の品種の中でも特に多いのです。そのなかでも代表的な種類をご紹介します。

シルバーと呼ばれるグレーの被毛に黒い模様が特徴です。アメリカンショートヘアーと聞いて一番に想像する色合いがシルバータビーではないでしょうか。模様はアメリカンショートヘアーならではの渦巻き模様で体全体に広がっているパターンが多いです。サバトラ（サバ色のシルバーに黒いトラ模様）と似ているので一見判断がつきませんが、黒い模様の部分が渦巻きになっているかトラ柄かで判別できます。

ブラウンの被毛に黒い模様が特徴です。こちらもシルバータビー同様、渦巻き模様になっていることがアメリカンショートヘアーの印です。アメリカンショートヘアーといえばシルバーを連想する人が多いと思います。一見キジトラに見えるかもしれませんが、渦巻き模様であればアメリカンショートヘアーです。是非模様をしっかり見てみて下さい。

ロシアンブルーに似たグレーの被毛に濃い渦巻き模様が入っているのが特徴です。こちらの種類はあまり見かけることがありません。アメリカンショートヘアーのなかでも希少な種類です。

その名のとおりクリーム色の被毛に渦巻き模様です。カメオタビーよりも更に淡い色合いでミルクティとも呼ばれます。クリームやミルクティといえば猫好きの人はすぐ連想できる色合いではないでしょうか。

明るい茶色と白い被毛に濃い茶色の模様が特徴です。アメリカンショートヘアーのなかでも人気の種類です。ちなみにレッドタビーの子はブラウンのアイカラーになることが多いとか。

レッドタビーに似た茶色と白の被毛が特徴です。レッドタビーとの違いは根元の被毛が特に白く淡い色合いが印象的です。とてもめずらしい種類なので見つけたらラッキーです。

アメリカンショートヘアーならではのタビー柄にブラウンやレッドの被毛が混在した種類です。猫によって色の入り方が異なるので個性的なアメリカンショートヘアーを見かけたらパッチドタビーかも？

知らない人も多いと思いますが、アメリカンショートヘアーには黒単色や白単色の種類が存在します。一見すると黒猫や白猫と思いますが、実際の血統はアメリカンショートヘアーであることがあります。

アメリカンショートヘアー自体が純血種なので手に入れるためにはブリーダーやペットショップでないとなかなか出会うことができません。

単色だけでなく二色のバイカラーのアメリカンショートヘアーも存在します。それだけ種類に富んだ品種ということがわかりますね。

何事にも興味津々で元気いっぱいの性格です。好奇心旺盛なので思ってもいない場所に隠れたり登ったりすることも。

身体能力が高く遊ぶことが大好きです。いたずらをして逃げたり、びっくりするようなこともあるかも。多少の粗相は目をつぶりましょう。

さっきまで遊んでたと思ったら突然1人を好んだり気分屋な一面もあります。撫でられるのは好きだけど抱っこは嫌いという子も多いです。

アメリカンショートヘアに限らず猫はみんな気分屋ですよね。そんなところがまたかわいいものです。

また見た目のとおり、細身で運動神経がよく活発なことがわかりますね。目も丸く天真爛漫なイメージのとおり元気いっぱいな性格です。

他の猫に比べて運動が大好きなので毎日遊ぶ時間をつくってあげましょう。長時間一緒に遊んであげることはなかなか大変なので、おもちゃを工夫してみるといいかも。

17世紀に英国から新天地を求めアメリカへ航海した清教徒たちが、ネズミ駆除のために船に猫を乗せたことがはじまりと言われています。

アメリカに到着した一行と猫たち。猫はその持ち合わせた身体能力によって狩猟を、そして他の猫との交流をもち繁殖していったと考えられます。

そうして徐々にアメリカで定番の猫品種となりアメリカンショートヘアと名付けられました。日本では「アメショ」と呼ばれることが一般的ですが、実はアメリカでは「マウサー」と呼ばれています。マウサーとはマウス（ねずみ）を獲る猫、という意味です。呼び名からもその身体能力の高さがうかがえますね。

実はほかの猫に比べてすこし寿命が短いことがわかっています。

猫全体の平均寿命　14〜15歳

アメリカンショートヘアの平均寿命　12〜13歳

身体能力が高く古くから繁殖を繰り返してきた歴史ある品種ですが、平均で見るとすこしだけ寿命が短いようです。ただあくまで平均なので、運動と食事に気をつけて楽しく過ごすことが長生きの秘訣ですので、ともに穏やかな日々をおくれるよう工夫して暮らしましょう。

アメリカンショートヘアーと仲良く暮らす方法と注意点

アメリカンショートヘアーがなりやすい病気

そもそも猫は泌尿器科の病気になりやすいです。どの猫も共通して気をつけなければならないことはありますが、アメリカンショートヘアーがなりやすい病気とその特徴を紹介します。

心臓の筋肉が肥大して厚くなり続ける病気です。悪化すると血栓ができ最悪の場合死に至ります。心不全や大動脈血栓塞栓症になり後ろ足の麻痺が起こったりするため、早期に発見することが大変重要です。

起き上がるのが苦しそうだったり、動きが悪い、呼吸が苦しそう、後ろ足が痛そうなどの症状があれば肥大性心筋症の可能性があります。主に中年期から更年期のオス猫がなりやすいと言われていますが、すこしでも似たような症状があれば病院へ行きましょう。遺伝性の病気のため主な予防法はありませんので、早期発見が一番の治療方法です。悪化すると検査や手術が困難になりますので、些細なことをいつでも相談できるよう定期的に病院へ行きましょう。

アメリカンショートヘアーやスコティッシュフォールドに多く見られる遺伝性腎臓病です。成長するにしたがって腎臓に嚢胞（液体が溜まった袋状のもの）が発生し、いずれ腎不全になる病気です。遺伝性の病気なので早期発見が大きな鍵となります。食欲不全や嘔吐、多飲多尿などの症状があればすぐに病院へ相談しましょう。

アメリカンショートヘアーは活発で運動好きではありますが、もともと太りやすい体質です。そのことで年齢を重ねたり運動不足から糖尿病になることがあります。嘔吐下痢、多飲多尿などの症状がある場合すぐに病院へ行きましょう。食事の量や体重を管理するためにも定期的に動物病院へ行くことを徹底してください。

年一回のワクチンだけでなく、定期検診を兼ねて爪切りに行ったりなど、こまめに体調を見てもらうことが重要です。猫はよく吐く動物なので体調不良をついつい見逃してしまうこともありますが、吐いたものが何なのか、頻度がどの程度なのかを獣医師さんに見てもらうことは、猫の寿命を延ばすために大切なことです。少しでも気になることがあれば病院へ！

アメリカンショートヘアーは遊びたがりの反面、孤独が好きな一面もあります。遊んでモードが続いたと思ったら急に一人の時間を求めたり、気分屋であるところがまたかわいいですね。あまり構いすぎると嫌われるので、猫が近づいてきたら隣にいる、いなくなったら放っておくくらいがちょうどいいです。ちょっかい出しすぎないように注意しましょう！

またアメリカンショートヘアーはとにかく活発です。運動能力も高く好奇心旺盛なので、毎日一緒に遊ぶことを心がけて下さい。人間のほうがぐったりしてしまうこともありますが、毎日の運動を継続するためには工夫が第一です。動くおもちゃを使用したり、キャットタワーなどの遊び場を作ってあげたりすることで飽きずに運動してもらいましょう。

また、やんちゃゆえに物を落とされたりびっくりすることもあるかもしれませんが、猫の本能そのものですので笑って流せるくらいの気持ちで対応しましょう。「落とされたくないものをここに置いた自分が悪い」と思うくらいでないと猫と仲良く暮らせないかも！？

アメリカンショートヘアーは歴史も深く、長く人に愛されてきた品種です。定番の人気種なのでペットショップに行けば必ず出会えるのではないでしょうか。猫は個体によって性格も丈夫さも違いますが、毎日穏やかで健康に気をつけた生活を心がけることで長生きに一歩近づきます。

純血種ならではの遺伝性の疾患なども考えられますが、ちょっとした変化を見逃さないよういつも近くで過ごしてあげて下さい。

アメリカンショートヘアーと言ってもたくさんカラーがあるので是非好きなカラーを探してみて下さい。